新型樹脂巻取具のシンプルな形です。パトローネにフィルムを入れる場合は若い番号が芯の方で0からスタートした場合フィルムの長さは83cmですから、DXコードの駒番号が22番辺りになります。因に24EXのフィルムで充分な長さで作ることができます。5個入パックフィルムですと、300円くらいで試すことができます。
暗室やダークバック内ではこのような形になります。スプールには遮光紙の露光済み(EXPOSED)の方から巻くようになります。
本体は熱処理で加工しやすい塩ビ樹脂で作りました。従来までコンストマガジンという黒い遮光性のある容器を使用したタイプでやっておりましたが、単価が高いので、調達コストを下げるためフィルムマガジンを使うタイプにしました。
コンストマガジンを使うメリットは、ノーリツ鋼機の現像機でブローニーフィルムをながせる機械であれば手間いらずです。暗室やダークバッグでフィルムを巻く場合巻き直しをしますと、フィルムの若い番号順に揃えて巻くことができます。
暗室やダークバッグで35mmのマガジンのスプールを巻くというのは難儀で36exなどでは、馴れないと指が痛くなります。そこで簡単な応用と便利なものを紹介します。20世紀末には使い捨てカメラを中国での詰め替え品が大量に日本に入り込みフィルムメーカーとの訴訟問題にまで発展しました。そこでフィルムメーカーは自衛策としてこのように、スプールにギザをつけて回転の手掛かりに、工夫を凝らしています。Kodakの使い捨てカメラの巻き上げ部は特にその為の工夫がありません。そこで写 真のように、クランク風のネジで、マガジンに手軽に巻き戻す事が出来ます。
フィルムマガジンは突起している部分に工夫があります。
この新型樹脂製巻取具は本体はホワイトアングル20×20という1,820mmの長さのものを使っています。 使われているものを紹介しますとブローニーフィルム用スプールはリユースのもの二個ステンレスボルト・ナット アルミ樹脂ワイヤー PET樹脂 アクリル両面テープです。ほとんどがユニバーサルなものでホームセンターなどで購入することができます。
幅寄せ部分に2,000ガウスの磁石を使うか迷いましたが、部品数を減らす方がメリットがあると考えました。画像ではわかりずらいですがフィルムマガジンを宙づり状態日していてその部分の折り曲げ加工、その下の方に遮光紙が中央になるように、スプールの鍔の部分の幅を折り曲げております。フィルムの幅寄せ部分を移動が出来ます。それが外れないようにとネジの横に樹脂を折り曲げて外れなくしましたが、実際はボルトが出っ張っているのでその変わりにその役目をしてくれています。
幅寄せ具に改良を加えました。リユースでユニバーサルなパーツを追求しますと更に小型化出来ます。
35mmフィルム幅寄せ具をPET樹脂にして、軽さを追求しました。ここまできましたら、あとは業界違いのリサイクル樹脂など大胆な発想で土に還る紙であったり、ケナフとかの方向性もありかもしれません。土に還るプラスチックの螺子とか諸々考えられます。
フィルムの巻き戻しの容器が、スペインのKALTという商品があり、それを利用しますと一個フィルムマガジンが215円位で購入出来ますので、商品としての実現の可能性がたかまりました。