バーベルのような形状の樹脂でできたスプールは、上手に使いますと何度でも使えます。遮光紙の耐久性は、5〜6回でもそれ以上使える事もあります。
使える回数は遮光紙の状態がどうか?という事につきます。画像を見て確認して下さい。
遮光紙 NG集です。
いたみ易く、一番気をつけなければならないところは、長辺のエッジです。遮光紙が薄くなっている場合も使用を控えましょう。
次にフィルムを止めていたテープ周辺の遮光紙に異常がないかという事です。シワや折れは、光線漏れの原因になります。
取り扱いの関係で、遮光紙に折れ・破れがないかという事も重要です。このようにフィルムを遮光紙から剥がす時についたものと思われます。遮光出来ず光線がここから漏れてしまいます。
220フィルムの遮光紙は、フィルムの両端を長さの違う遮光紙が挟む構造になっています。120タイプの遮光紙はKodakでは153cmでFUJIFILMは150cmです。
220フィルムの場合先端部は56cmで後端部が37cmです。因に合計93cmです。Kodakの完璧な120タイプの遮光紙が再利用ができた場合。60cm分が余分にとれる計算になります。
220用が一セット取れて、更に残りの60cmを先端部でも後端部も取れる事になります。
ラボの現場では、このようにスプールから外す時に遮光紙を破ってしまいます。
そのまま廃棄するのではなく、別に活用しましょう。
アップサイクルで新しい価値が、台無しになるのでは本末転倒です。
疑わしきは使用を控える事につきます。
遮光紙に折れシワがあるものは、使用を控えた方が賢明です。
特に遮光紙のエッジが重要で少しでも気になる点があれば、使用を控えた方が賢明です。
Kodakフィルムの遮光紙の先端にFUJIFILMの丸穴同様のものを付けてスプールから遮光紙を外れなくする方法もあります。
又、できました穴を補強するビニールテープを付けますと更に丈夫になります。
撮り終わりましたフィルムは、遮光紙の中央部に、輪ゴムを掛けこのような遮光性のある容器にいれ、速やかに現像処理をお勧め致します。
スプールの輪の付近や遮光紙の端は絶対に触らないことをお奨めします。