遮光紙の耐久性と見極めは、見極めができてこの遮光紙は、未だ使えそうかどうかの判断の基準になります。スプールと遮光紙をリユースして、アップサイクルで成立するシステムです。注意深く確認しましょう。
画像も、同様のものを例示しています。それぞれの判断の基準でどこにポイントがあるかをより詳しく述べます。
フィルムメーカーは、様々な方法で遮光紙を製造していて、合成紙と紙を張り合わせたようなものであったりします。合成紙を黒に使います。黒の密度が関係します。
フィルムの帯を剥がした時に薄くなっていますので、このような場合は再利用は止めましょう。
フィルムを接着している素材が、国産と海外品とでは違います。中央部の光って見える部分がテープを剥がした跡です。それよりも、遮光紙がこのように黒の部分のシワに問題があります。
エッジにこのようなシワがある場合も再利用は止めましょう。
遮光紙は、フィルムの平滑性にも影響しますので、遮光紙の中央付近であっても焦点の結ぶところです。再利用は止めましょう。
海外品のフィルムを止めているテープはクリーム色をした俗称和紙テープのようなモノを使っています。フィルムからテープを剥がす時も同様ですが遮光紙からテープを剥がす時も、より慎重にしなければこのように、遮光紙(合成紙)が剥がれてしまいます。当然再利用は中止しましょう。
遮光紙のエッジが直線的ではなくスプールの回転ピッチで所々に遮光紙のシワが見受けられ光線漏れがおきそうです。非常に危険です。発見しずらいかもしれませんが、再利用は中止です。
遮光紙に大きなシワがある場合はばっさりその部分は使えません。
FUJIFILMの特許である遮光紙がスプールから外れなくする為の穴が破損しています。遮光紙がスプールから外れない為に、暗室で無理にひっぱり破損したものです。この特許には、スプールの中心に遮光紙が収まり、蛇行をさせないという意味もあり、優れた特許性があります。この部分以外に問題がない場合の活用法は、別の項目で詳細を記します。
黒い遮光紙に線が入っています。再利用はやめましょう。
表から見たところです。折り目が入っているので再利用はやめましょう。
破れて大きな穴が空いています。再利用はやめましょう。
遮光紙がシワだらけになっています。再利用はやめましょう。
このテープをはがす時に遮光紙を折らないでフィルムとテープを分離して下さい。とくにこのKodacフィルムは、粘着度が強い為にFUJIFILMより扱いが難しいです。和紙テープをフィルム部分で折ってからフィルムを剥がすため遮光紙にも癖を付けて折ってしまっています。この遮光紙を折ってフィルムを剥がす方法は、遮光紙リユースの為には絶対に止めて頂きたい方法です。その点FUJIFILMはテープ一つとっても、良く吟味されています。遮光紙の品質もGOODです。
Kodak製の遮光紙は、FUJIFILMのものとは違い強度、も比較にならないほど脆弱です。折れやリユースには、220サイズに切って使う場合などに限定した方がいいでしょう。以下の画像をご覧下さい。
Kodakの遮光紙のフィルムをテープで止めている部分に、フィルムを剥がす時に付いた折れがあります。その折れの所に裏側からLEDの光線を当てますと、画像のように2点の光線漏れが確認出来ます。遮光紙の再利用のご協力くださる事業者様には、このような折れを防止する為の方法と致しまして、暗視スコープの着用、並びにフィルムを浮かせてそっと持ち、もう片方の手で、遮光紙を人差し指と中指で遮光紙をフィルムの接着部分の両側にはさむようにして、親指と薬指のペアで、指を広く面積を使うように、押さえて、ゆっくり剥がしますと、遮光紙が傷つかず、フィルムが取り出せます。
ご協力よろしくお願い致します。
FUJIFILMの中判フィルムには先端にこのような穴があります。この画像の次のKodakフィルムにも同様の位置に穴を開けて、FUJIFILMのスプールを使いますとFUJIFILMと同様に使うことができます。
このような形状のコピーをとり、PET樹脂を切って作りますと、簡単にスプールから遮光紙を傷つけずに外す事が可能です。
スプールの中央の突起に遮光紙の穴がはまりフィルムの遮光紙が外れなくなる仕組みです。
遮光紙の穴を補強するのに便利なビニールシールです。両面に貼ると良いです。
中判フィルムのアップサイクルのリユースは、慎重にしなければ、光線びきというリスクもあります。慎重に扱いますと、何度も利用が可能です。
湿気と埃もフィルムは嫌います。保存方法もと防湿をかねた容器に入れて保存しておくことをお奨めします。
遮光紙の見極めが大切な写真の為の転ばぬ先の杖になります。