0.2mmのアルミで試作しましたが、実用タイプを作るまでの手順を何回かに分けてお見せしてゆきます。こちらが完成形です。
アルミ板は、ホームセンターでB5サイズで厚みが0.5mmのものを使います。折り曲げや穴開けの加工が楽なことからです。このサイズですと、アルミのレールの土台が4枚取れます。
型紙を作りアルミにトレースします。レール部分と土台になります。金属鋏でカットします。
アルミの土台が完成しましたら、4mmのアルミワイヤを土台のセットします。3mm×10mmのネジとナットでアルミワイヤをループにして固定します。次に画像にあるスプール並びにハトメの加工のをします。
ハトメはアルミのレールに車輪の代用として使いますので、ハトメパンチでかしめ過ぎず緩めに外れないように作ります。
ルーズに止めたハトメの平らな方に強力なアクリル両面テープでスプールの中心に固定します。接着剤でも構いません。
用意するリユースのスプールは、フジのスプール以外のメーカーのモノを調達しましょう。理由は何度かこのサイトでも取り上げましたが、FUJIFILMの特許を取得しましたスプールは加工がされていて、1/2にカットして35mmフィルムの幅寄せ具として使う為には不向きです。そこでKodakやエフケのスプールを金属のこぎりや、超音波カッターで軸を水平にカットします。大昔は金属でできていたようですので、このようなことは出来ませんでした。『ブローニーの由来知っていますか』という展示を6月16日まで日本カメラ博物館で展示しております。
ホームセンターにある電気コードを保護する時に使う塩ビアングルを適宜カットします。
35mmフィルムの幅寄せ具になりますので6.3cmmのスプールの中心に35mmの中心がくるようにL字型に接着剤で固定します。
フィルムに傷がつかないようにアクリル両面テープでベルベットにフィルムの通り道に11mm×35mmにカットしてスプールの中心に敷き込みます。
スプールの鍔の部分にハトメを固定し、フィルムの通り道にベルベットを敷きます。
35mmフィルムがマガジンに入った状態ではカーリングがきつくスプールの幅寄せ具から飛び出す事を防止する為に蓋をつけます。素材は、飲み終わったペットボトルのPET樹脂をリユースします。こちらがほぼ完成形になります。
アルミ土台にスプールの幅寄せ具を載せます。土台は若干の傾斜があります。ダークバッグの中で作業する時アルミ土台の外側で作業スペースを確保したい時にこのように使用します。
こちらのページの最初の完成画像がアルミレール上で巻き取り作業をするときのセットになっております。前後の方向を変える事により作業しやすい方でお使い下さい。