『アップサイクル』であるActive Filmで撮った『忘れまじ東北』をYouTube にUPしました。

先日作りました『忘れまじ東北』の一部だけ作った写真集を動画化しました。

『アップサイクル』という一歩先を行く単なるリユースではなく付加価値を付けたりサイクルの事です。

様々な感度や種類の35mmフィルムを中判フィルムにを入れて被災地の海岸線を回りました。

長丁場でフィルムの管理にも問題がありました。そこでの経験も今は一本一本遮光用の容器で解決するという事で活かされています。

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アップサイクルの考え方で、Active Filmはできています。中判フィルムに様々な感度の35mm filmを巻いて、3.11から半年が過ぎたとき7日間かけて六カ所村から女川~福島まで、海岸線のみ回ってきました。それをまとめています。

フィルムを欲張って長めに巻き込んだ為に、光線被りがおきたり、またそれがフィルムの感じが出ていて唯一無二だと言われたりでその辺りはご容赦下さい。

下記にリンクを張りました。宜しければご覧下さい。

縦 Vol 1

縦 Vol 2

横 Vol 1

中判フィルムのアップサイクルとリユースの知恵比べ

Active Filmは、現状では独自の遮光紙を持っていないので、リユースでこのフィルムの面白さを宣伝・広報をするしか方法はありません。

120タイプのActive Filmを暗室で巻き込む作業の動画をご覧下さい。

220タイプのActive Filmの巻き方です。

大量の処理をするラボに遮光紙のリユースの協力をしてほしいと声をかけさせてもらいましたが、日常業務でテープを丁寧に、剥がしたりする事はできないとやんわり断りの連絡がありました。

ゴミの分別をしているので、スプールだったらいいよと言われました。スプールだけ大量に貰っても遮光紙とセットではないとこちらも、置き場所がないし、保留にしてもらっております。

暗室マンは東日本から集荷して纏めると相当に忙しい処理をしているのでしょう。

これ以上の無理はお願いできないし、、、その後、話し合いが進展し、遮光紙とスプールを集めて頂く事になりました。一歩前進です。

只救いがあるのは、遮光紙それ自体があれば、220用に刻んで、再利用ができるかもしれません。

図2-220

3.11の東北被災地の撮影の時は、220タイプで撮影しました沢山の失敗もしましたが実証済みです。

今回は中判フィルムをマガジンにセットするところまで説明します。

海外メーカーと国産フィルムの比較しますと、国産中判フィルムの帯はほどき易い工夫がされています。

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帯をほどきスプールに遮光紙の先端を入れます。
*スプールをマガジンにセットしてからでも可。

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Kodakのフィルムの帯が外れずらくその点を比較してもFUJIFILMは帯をほどき易いです。

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FUJIFILMのフィルムの遮光紙の先端部に穴があいています。スプールに入れると外れなくなる構造になっています。

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そこでKodakの遮光紙にも穴を開けてFUJIFILMの特許を利用してFUJIFILMのスプールを使いスプールから抜けなくして確実にセットし易くなります。その場合は、必ずスプールをFUJIFILMのものを使わなければなりませんが。

穴をあける場合は、大きめの一穴パンチでOKです。

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マガジンに中判フィルムを装填します。右上のフィルム送りのつまみを回転させてフィルムを送り所定の位置に停止させます。画像はFUJIFILMです。

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フィルムのスタートマークをカメラのスタート位置に合わせます。白い三角形のところにスタートマークがくるようにします。

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この時点でマガジンの蓋を閉めてカメラの後端にセットして撮影します。

ここまでが、フィルムの装填の工程です。カメラの種類により昔のカメラの多くはマガジン自体がないものがあります。

スタートマークの目印がないものがあります。メーカーの取扱説明書で確認して下さい。

6×9のトプコンホースマンをもっていないので、銀塩写真の絆のSさんにカメラをお借りしてフィルムをセットした時の事ですが、カメラ側のスタートマークもないし、120サイズで7枚しか撮れないので、2人でいろいろやってみた処、スプール2回転を先送りして目印を付けてやると、8カット撮れる事が分かりました。ホースマンはマガジンに種類があり、全て他のマガジンにもあてはまりました。

Active Filmの吊るし巻き法 Vol.2

Vol.1からの続きになりますが、壁の高い所にクリップを取り付けて遮光紙に段取り良くフィルムを巻き易くするものを作ります。

その為には、遮光紙が重要で、遮光紙をリピートして使う為にあまり強烈なダメージを遮光紙に与えたくない訳です。現在のところこのPVCテープを使っています。

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FUJIFILMは軟粘着テープという材質のものを使っております。表面にはバーコードが印刷しております。

特許機械の製造機100という足柄工場にある機械で製造しているようですが、製造している時も確認用に、随所にバーコードがありそれを読んでいるようです。

話は、少し脇道に逸れますが、中判のあおり機能も備えたFUJIFILMのキングともいうべきGX680というカメラもバーコードを読んでいるとばかり思っておりましたら、そうではなく、側面にある赤外線を出す装置がありフィルムに赤外線を当てて反射を受光する装置があり、その反射データで遮光紙の黒とフィルムの乳剤(エマルジョン)の反射率の違いを識別・判断して確認しています。

それにより色々なフォーマットで撮影が出来るスペシャルなカメラなのでしょう。

その後のフィルムのながれは、マガジンの角にも赤外線装置がセットしてありパルスと両方でフィルムをチェックしています。あまり参考にならない知識かも知れません。

話を戻しまして、PVCテープは、壁にセットして手触りで凹凸のセットしておいて、83cmで切断し易くする為に壁に凸状の標を貼付けております。使用後の割り箸を使っても何でも良いです。

折角2個セットで売られていますので、今回は2レーンにしてクリップを30cm位の間隔にセットします。その1/2のところには、フィルムの長さを暗い中でも分かり易くする為に幅広のPVCテープを壁に貼ります。

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おさらい的にフィルムと遮光紙と遮光用マガジンと100円ショップの素材をまとめてみました。

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半透明のこのツールは、一般には販売されておりません。

売られていないものは、作るというのが基本です。PETボトルの平なところをつかって両端をこのような形状にカットして使います。

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遮光紙をこの上記のツールを使って下のスプールの中央のフックから外します。

DSC_5546 のコピー

通常のブローニーフィルムで撮影して、要らなくなった遮光紙とスプールをリピート用に保存して下さい。

FUJIFILMのものは穴をリピートして使う前に補強する為にビニールパッチでこのように両面補強をして下さい。

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FUJIFILMの遮光紙の穴の位置にKodakのフィルムの遮光紙を重ねてKodakの遮光紙にも穴をあけておきますと便利に使えます。穴を明けるところは、遮光紙の両端の先端部になります。

その場合スプールは、他メーカーのものでは、FUJIFILMの特許加工がされていませんので、FUJIFILMのスプールを溜め込んでおくと良いです。
FUJIFILMの遮光紙と、Kodakの遮光紙を品質検査をした訳ではありませんが、全ての点において、FUJIFILMの遮光紙の方が勝っています。飽くまでも私自身の感想ですが…。

穴をあける道具は、100円ショップのもありますが、一穴パンチになります。穴の経が大きいものをお選び下さい。

この画像の丸環フックは、家にあれば購入する必要がありませんので、420円のセットに入れませんでした。また、釘でも代用ができます。

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フィルムはこのように120タイプと220タイプがあります。以前は6カット用のフィルムが売られていました。画像の下の方にあるのが、フィルム現像後の遮光紙とスプールです。

FUJIFILMの遮光紙のありがたいのは、長手方向の両端に黒い印刷がされ遮光紙が光の漏れを防ぐ対策がされています。海外メーカーのものでその対策がされていないものがあります。

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素材をまとめ、いよいよ壁にセットします。

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両サイドにこのようにクリップをセットします。理由は宙ぶらりんになりますと生フィルムをセットする時に、セットしずらいので、壁にぴったりでも問題ありません。扱いはその方が楽かもしれません。

横棒がTの字に見えるのは、PVCのテープで黒い出っぱりが生フィルムのカットがし易いように目印をつけて、83cmと126cmのカットがし易いようにしておきます。

画像のこちらは、120タイプのブローニーフィルム用です。220フィルムの場合は、フィルムと遮光紙の止め方が違いますので、別の機会に説明します。

中判フィルムで最近の120・220のマガジンに切り替え装置が付いているものであれば、多ショットフィルムとしてカメラが有効に使えます。低価格で中判カメラがもっと楽しめます。

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これで2レーンのActive Filmの吊るし巻き用の簡単な装置が完成しました。

遮光紙の再利用ですから、リユースの進化系の『アップサイクル』です。ECO系のリスペクトな方々は是非トライしてみて下さい。4点の合計420円から始められる100円ショップ進化系の深い趣味です。

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こんな具合から簡易的な暗室からでも始めることができます。

日々色々とアイディアは浮かんできますので、少しだけ、お話ししますと明室で何か同様の事ができないものかという所に帰結します。

昔から、ダークバックというものがありそれでやれば良いのですが、当然外から中が見えません。

更に進化した事を安く具現化する仕組みは既に考えついています。イラストはこちらのページの下の方にあります。低価格で中が見えるダークバッグは充分特許性があると思います。

内容は、四角い40cm位の立方体をイメージして下さい。上部の一辺の所に暗視スコープをセットする設計にします。
暗視スコープは着脱式にします。二重のマジックテープにして通常のダークバックとして使えるようにします。

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暗視スコープをセットする事により、ダークバックの中を見ることができます。

ダークバッグ

フィルムを狭い空間で触る事になりますので、埃の対策もしなければなりません。有効なのは、現像機にブローニーフィルムを流す時に使うコンストマガジンと言う遮光性のある容器をイメージしてください。

その容器に生のフィルムを一時保管するようにする訳です。世界のマーケットでやるなら問題は無いと思います。更に先に進める場合は、どうしても必要なフィルム巾寄せ機が必要になります。

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コンストマガジン、生フィルム、フィルム巾寄せ機、遮光紙、テープとダークバックが揃いますと、明室でActive Filmを作ることができます。

このページの投稿ページの最初に記しました今後製造が予想される道具の中にあるフィルムスリッター(オルファ式)・マガジン式フィルムスリッターもこのダークバックに入る大きさですから、問題なく使えます。ダークバッグの手作業でできるものですと、こんな感じです。

大島式カッターというのは、83cmのブローニーフィルムを一気にカット出来るカッターですので、暗室でなければ難しい道具です。

何処かのメーカーがこれらを作ってくれると、本当にありがたいのですが…。
声を上げてくれないものでしょうか?

投資先をサーチしているのであれば、マーケットを広げて見れば、これらのアイテムで行けると思います。

Active Film 120タイプの動画です。

Active Film 220タイプの動画です。

100円ショップと廃材ではじめられるActive Filmとは! Vol.1

ゴミから、廃材の木と風呂の蓋を見つける。

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丁度良い風呂の蓋を包むようにバーとして使います。

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これは、Active Filmの遮光紙を吊るす為のクリップを固定する為のものです。
この商品は、金属でしっかり固定出来ることと、遮光紙を止める部分にゴムがついていてグリップ力があります。本来は網戸のネットを固定する為のものです。

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・左から遮光紙の穴の広がりを抑える為の補強シールテープです。
・洗濯竿に止めるWクリップですが今回の用途は遮光紙を吊るす時にスプールと遮光紙を途中で止めておく為に使います。
・PVC(塩化ビニール)の適度な接着力のある広幅のテープです。
・網戸補習用のネットを押さえる丈夫なクリップです。2個入った価値ある100円商品です。

〆めて420円から始める奥深いActive Filmの趣味の世界へようこそ!

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次にスプールを一時止める為の大きめのWクリップでこの形が重要です。

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遮光紙にフィルムを止める為のテープにPVCの広幅のテープを使います。これ以上の最適なものが今後出てきた場合は、適宜変更します。

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遮光紙のリユースをする為の穴の広がりを抑える為に使います。

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巻き尺を廃材のバーから吊るしても良いのですが、暗室で必要な長さの目印は、主に120サイズ(ブローニーフィルム)830mmと220サイズ1260mmになります。

更にこのテープは、830mmと1260mmのフィルムの長さの手触り用の目印しする為のスケールに使います。

これらのツールと素材でベーシックで奥深い中判カメラのイノベーションであるアップサイクルなActive Filmが楽しめます。
普通にブローニーフィルムを撮影して、自家処理する方は、遮光紙とスプールを保存しておいて、ラボに依頼する方は、その旨を説明して、保存してもらう交渉をして下さい。これさえあれば、最低限の準備ができました。

120タイプの動画です。

220タイプの動画です。

吊るし巻きという方法でのフィルム作りですが、ダークバックの中で巻けるグッズがあります。ちょっと器用な人だと作ることができます。このサイトの最新型の35mm専用巻取具です。フィルムを入れる黒いマガジンは遮光容器ですので、直前まで明室で作業が出来ダークバッグでActive Filmが作ることができます。

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Active Filmは中判フィルムのイノベーションです。ポリシーはアップサイクルです。

中判フィルムという名前を聞いても何の事か分からない?
となると、そこから説明しなければなりません。今後その初心者向けの説明をいたします。

今回は、中判フィルムや中判カメラも知っているという方むけに、是非やってみて頂きたいと思います。

現在Active Film(特許申請済み)の工場を持っている訳でもありませんし、Active Film巻取機も製造出来ておりません。今後こちらのサイトで、写真専門店や、ミニラボの会社に呼びかけて、遮光紙とスプールをリユースで使う為に使い捨てカメラのようにこちらで、回収して本来捨てられていたものを、キッドにして販売が出来ないか?と考えております。

遮光紙+スプールが今後沢山集まった時に、Web上で、Active FilmスケールとActive Filmファインダー治具のセットにして、販売が出来ないものかと、プランを練っております。2分で出来るWebshopもあるくらいですから、遮光紙+スプールが集まったら、このサイトで紹介致します。

更に、前向きの方には、暗室内でもフリーハンドで作業が出来る暗視スコープを改造して、販売が出来ないかとも考えております。諸々考えている事は、具体的道筋が出来ておりますが、コラボしてくれる企業もなく硬直しております。予定販売価格は19,800円です。
暗視スコープを持っていない写真店の方、また中判カメラに興味のある個人の方や、コラボ企業も随時募集中です。

昨年は、何社もクリス・アンダーソンのメーカーズ革命のように、Active Filmでやりましょうと協力を求めたのですが、残念ながら、Active Filmに協力してくれる所は、現在一社も手を挙げて頂いてはおりません。

元々は、はやり言葉で言いますと、フィルムのコンセプトがリユース+未使用フィルムという事から『アップサイクル』商品として開発した物で、特許申請以前から何度も試作をして、それが完了するまでトライ&エラーで作り込みをしました。

例えば、欲張って、沢山フィルムを巻き過ぎ光線被りをした事もあります。負の部分も公開しています。不思議な写真になります。6×4.5のカメラで撮影しています。フィルムに特徴があるので、どんなレンズでも使えます。

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このフィルムをカメラに装填する時は遮光紙の端を触らず中央を持ちましょう。

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このフィルムはフジX-TRA ISO400のフィルムで撮影しています。

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以下の4カットは、645フィルムでのスタジオ撮影です。

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フィルム面積の単純計算で、俗にいう35mmライカ判は24mm×36mm=8.64mm平方です。中判フィルムの例でいいますと一番小さいブローニーサイズ6×4.5でパーフォレションの面積を差引いても14.55mm平方で約1.7倍の表現する面積です。6×9の場合29.22mm平方で約3.4倍の表現が可能です。

デジタルカメラは、フィルムを手本にして、追い越してゆき21世紀になり12年が経過して逆にフィルム臭さのある中判フィルムがActive Filmとして蘇らせたいと言う思いです。

簡単なイメージ図です。こちらがブローニーフィルムの代表格の120サイズのActive Filmのイメージです。

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それに対し、220フィルムは遮光紙とフィルムを直接テープで留めております。新型のカメラでなければ使えないものがあります。カメラの圧板の所に覗き窓がついているカメラは、不向きです。

前回のページで説明させて頂きましたが、フィルム幅寄せ機を優先順位の1番で製造したい商品にあげました。

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しかし、その物がなければ、Active Filmを作れないのか?と言いますと、それはNoです。

暗室や類似のスペースがありますと作業は大丈夫です。フィルムを吊るして作る方法があります。その作業時 Active Filmスケールがありますと、フィルムを止める位置やポイントが分かります。

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35mmフィルムを載せて作る場合、きつくもなく緩くないように巻いて下さい。遮光紙にたるみを付けずにまた巻きすぎないように最後まで未使用のフィルムのイメージで完成させて下さい。

6×7にActive Filmを入れて撮影した例

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中判カメラでパノラマ写真のような横長写真になります。

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